T-38's Page
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華奢なボディと小型エンジンでひ弱く見えるT-38Aであるが、片発がストップしても1つのエンジンの推力だけで燃料満載の最大重量で離陸し帰還することができるよう設計されている。また着陸に必要な車輪の引き出しにおいても、油圧装置が故障しても重力の力だけで引き出して固定できるよう考えられているそうだ。訓練機と使用する上で安全対策は必須であり、その意味でもT-38は信頼された機体だった。
ここには、第71飛行訓練航空団(71st FTW)がおり その航空団の傘下に5個の訓練飛行隊を有している。飛行隊によって使っている練習用の機種は異なるが、T-38Cを使っているのは、第25飛行訓練中隊(25th FTS)で 尾翼のチップラインに「Shooters」と書かれている部隊だ。このほか 第5飛行訓練中隊(5th FTS)もT-1T-6と混成でT-38Cを持っていると資料にはある。以前は、第3飛行訓練中隊「Warbirds」も少数のT-38Cを運用していたが、2011年で手放したらしい。(2018/10 記)

Wings
T-38Aは、J-85-GE-5というジェネラル・エレクトリック社のターボエンジンを2基、ほぼ機体の中心線につけている。エンジンの信頼性も高かったが、これを中心につけることでエンジン故障時の安定性確保も撮れるように配慮していた。実際 アメリカ空軍ではT-38の長きにわたる使用で安全性を実証している。また2基のエンジンの取り外し作業も10人のスタッフで1時間あればできるように簡便化されており、メンテナンスも楽であった。

このページでは、テキサス州から北に抜けたオクラホマ州のバンス空軍基地の部隊をご紹介する。
 テキサス州の北に隣接するオクラホマ州のガーフィールド群庁イーニド(
Enid)という町にこの空軍基地はある。ケネディ暗殺で有名なテキサス州ダラスからルート81を使って300Km北上すればオクラホマ州都オクラホマシティに着くが さらに100km北上すればイーニドという町である。イーニド中心街から南に6Kmのところにバンス空軍基地があり ランウェイは、新旧3本でほぼ南北に走っている。基地名の由来は、この町出身で第二次大戦中のB-24のクルーで名誉勲章を授与された英雄からもらったものだ。

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